HTML5 Level1のメリット・できること
大分時間が経ってしまいましたが、去年趣味と実務を兼ねてHTML5 Level1の資格を取得しました。
正直、基本的な資格と思って、大分舐めていたところがあったのですが、仕事を含め意外と勉強したことが活きる場面があったので、その感想などを共有してみたいと思います。
1. 出題内容
HTML5 Level1のテストは、LPI-Japanが主催しており、「HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 出題範囲」にも記載されていますが、主に下記の内容が出題されるテストとなっています。
【出題内容】
- Webの基礎知識
- CSS
- 要素(HTMLタグ)
- レスポンシブWebデザイン
- APIの基礎知識
CSSやタグなどWebページを作成するために本当に基本的なものから、WebSocketやJavascriptのAPIなど、今時のWebアプリを作成するための技術も問われるので、知識の幅が広がります。
2. 活きた場面
2-1. 仕事
SIerの仕事でも、基本的にはWebアプリの仕事が多いですので、やっぱりWeb画面のUI確認・修正の際には、役に立ちます。
仕事として、画面のレイアウトを顧客と取決め、パートナーにプログラミングを依頼することが多いのですが、一発で完全なものが出来上がることは少ないので、その際、どのタグのCSSをどのように直してほしいかを具体的に依頼することができるようになります。(最悪自分で直すこともできるようになります。)
SIerのSEは顧客との対話はできるけど、それをプログラミング言語で説明することができる人は少なかったりするので、具体的にパートナーに依頼をできるSEはメンバーからも、顧客からも、結構重宝してもらえます。
特にWeb関連は流行の変化がとても早いためか、手を出す人が少なく、HTMLの基礎を知っているだけでも大分武器になると実感しています。
他にも、最近はマルチデバイス対応、マルチブラウザ対応が当たり前となってきているので、レスポンシブデザインやBootstrapの基礎を知っているだけでも、顧客の要求内容の難易度するのに役に立ったりします。
2-2. プライベート(ブログ他)
一方で、プライベートで一番役に立ったのは、ブログの記事を書く時です。
このブログでは、基本的にHTMLを直書きしてしますので、タグの勉強をしたことで、記載内容の幅が大きくひろがりました。
例えば「Oracle11g データCSV出力」で、ソースのダウンロードリンクを作ったのですが、これが少し前だとJavascriptで関数を実装する必要がありました。それがHTML5の仕様を活かすことで、download属性を付けたaタグを作るだけで実装できたりします。
ブログ関連だと他にも、自分でCSSをいじって、気に入らない画面を修正したり、JavascriptのCDNを利用したりと、デザイン部分や他のエンジニアが公開している機能を活用できるようになります。特にJavascriptの基本を覚えられるのが大きく、Chart.jsやgoogleの公開している各種機能を活用できるようになることで、できることの幅が一気に広がることを実感しました。
また、まだ実際に活きた場面ではないですが、「IoT」関連としても多少なりとも活かせると感じています。WebSocketなどの双方向の通信方法や位置情報を得るためのGeolocationAPIなどの紹介もされていますので、デバイス側(スマホやタブレット)の情報の活用して何かアプリが作りたいですね。
3. 勉強方法
勉強方法ですが、ぶっちゃけそんなに他のサイトでやってることとあまり変わらないので、詳細は割愛します。
参考書として、HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集 Ver2.0対応版を読んで、お決まりの「ping-t」で全問題が金になるまで解けるようになれば、落ちることはないと思います。
HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集 Ver2.5対応版 [ 大藤 幹 ] 価格:3,597円 |
比較的簡単な試験だとは思いますが、デザインやWebの基礎知識など、現在のWebアプリの基本を学ぶことができる資格だと思いますので、ぜひ受験してみてはいかがでしょうか。
(おまけ)合格すると下のようなカードが届きます。